ナンピンの設定はオートレで簡単にできますので、多くお方が実売買でも投入されていると思います。しかし、ひと工夫を加えないと単に「200円損益になったら建て増し」としてもその値を抜けて、ロスカットすることもあります。
12月20日の午後0時4分の日銀発表の事実上の『利上げ』により、NKK255先物は一瞬にして1,000円下がりました。これを通常のナンピンを設定していると「建て増したナンピン玉もロスカット」になてしまう可能性があります。
それを完全に防ぐことは無理でも、被害を最小限にする事はできます。私の戦略に採用しているナンピンは、「あのような急激な変化」で建て増しないようロジックを組んでいます。
私の販売戦略中に
GN**(ナンピン):ある含み損の条件になったら建て増す。
GT**(建て増し):ある含み益の条件になったら建て増す。
GD**(ドテン):ある含み益の条件になったら反対玉を建てる。
このGシリーズは、上記3ロジックがおなじコンセプトになっていますので、Gナンピンで説明します。
「Gナンピンは、通常のナンピン条件に加えて「ある条件」になると稼働します。たとえば、「100円下がったら買い」「200円下がったら買い」「300円下がったら買い」の三種を同時に稼働させるとします。この「ある条件」をクリアーしない限り、ナンピン買いせず、条件達成をまで待ちます。仮に「ある条件」が300円下がった時に到達したとすると、「100円」「200円」「300円」のナンピンが同時に同じ金額で買い建てします。大きなチャンスを待ちます。逆に、すべてがロスカットすると大きな損失になります。
これはナンピン100円、ナンピン200円、ナンピン300円ですが、元玉が下がり続けたため、建玉条件が一致したのが同じ22時50分26,465円になっています。つまり「ある条件」にならない限りナンピンしないようにしています。
この強みは、FOMCなどの重要指標による急落や、「一方的に下がり続ける相場」に反応しにくい設定にあります。